借金から学んだ「身の程を知る」ということ

私は、地元の高校を卒業後、あこがれていた東京の会社へと就職しました。

就職当時は食事付きの会社の寮に住み、給料が安いながらも何不自由ない生活を送っていました。
たまの週末には同僚と近くの居酒屋に飲みに行く事もありました。

当時はバブル経済の真っただ中で、入った会社も業績が昇り調子で、周りは浮足立った状況だったと思います。

上司からも、「金は使わなければ、入ってこない・・」旨の話をされた事もありました。
土地の単価と給料は、死ぬまで上がり続ける、という根拠の無い神話が存在しました。

その中で私も、次第に浪費の癖がついてしまいます。

身の丈に合わない生活が始まってしまいます。

年に1度の海外旅行、高級車・バイクの所有、量に食事が用意されているにもかかわらず、外食三昧の毎日でした。

会社の景気が良いウチは、さまざまな領収書が経費で落ちました。
ところが、私にはお金を蓄える感覚が無く、手元に残るはずの給料はすべて消えてしまいました。

そんな中、会社の業績も落ちてきました。

全く信じられない、減給という状況が訪れてきました。

しかしこれまでの生活を変えられない私は、借金へと手を出してしまいます。
当時付き合っていた彼女と二人でキャッシングに行ってからデートに行った経験もあります・・。

毎月、数万円の借金が習慣となっていましたが、それでも「次のボーナスで返済できる・・」とたかをくくっていました。
月々の返済に会社の給料だけでは足りなくなり、週末の夜にはアルバイトも始め、つないでいました。
しかし、そんな状況もいつまでも続かず、合計の借金が600万円となったとき、ついにそれ以上の借金が出来なくなりました。
首の回らない状況のなか、偶然電話BOXの張り紙で「借金整理」の文字を見付けます。

闇金融からの勧誘もありましたが、ある弁護士の先生を紹介されました。
先生からの助言により、初めて現実の自分を見直す事が出来ました。

先生に依頼して「和議」の手続きをとって貰いました。
これまで借りて返済を続けていた業者4社と話し合って頂き、金利をカット・残額を明確にして頂き、月々の返済額を5万円として貰いました。

自分の現在の収入から、家賃・食費・諸経費を割り出し、無理のない返済額となりました。

その頃には仕事も変え、新しい生活を始めました。

その後結婚する事も出来、今は幸福な生活を、自分の身の丈に合わせて送る事が出来ています。
「身の程を知る」事が大事な事を、痛感しています。